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2020年7月10日施行予定の遺言書保管法...これまで条文確認を行ってきました。
今回は、条文中で政令に委ねられていた部分の保管期間と手数料について確認します。
2020年7月10日施行予定の遺言書保管法...公布後整備される予定とされてきた政省令のうち政令が整備されました。
ここから気になる部分を抜粋して見ていきたいと思います。
<遺言書の保管期間は超長期>
気になる法務局による遺言書の保管期間は、
遺言者の死亡後(不明の場合は120歳)から、遺言書原本は50年、画像データは150年、という事になりました。
(遺言書保管法 政令第5条第2項)
これで相続発生後の紛争発生時にも十分対応可能となったものです。
<遺言書保管の手数料は激安>
こちらも注目の手数料が2020年3月23日公布の政令で決まりました。
その手数料は保管申請1件なんと3,900円 !
金額階層による加算や少額加算もないんです。
さらに、保管期間中のランニングコストが無料 !
保管撤回申請も無料 !
(遺言書保管法手数料令)
すごいです。
これで気が変わった場合の撤回や、遺言書を毎年見直すといった事も気軽に行え、
今までより遺言が確実に身近になる事、間違いなしでしょう。
なお、相続発生後の遺言書情報証明書の交付請求は1通1,400円とこちらもリーズナブルです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
北河内 学
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