今回はこの本を読んで見ました。

僕が感じた本書のエッセンス部分をツイッターに投稿したものをまとめました。

少し表現を変えている部分もありますので

気になる部分は是非原著で確認して下さい。


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『士業のためのスモールM&A入門』

 株式会社M&Aの窓口 著

 2020年4月2日 発行

 秀和システム


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<第1章>
⭐️士業にとってのM&Aとは
<第2章>
⭐️スモールM&Aの実務
<第3章>
⭐️スモールM&Aにおける売手とは
<第4章>
⭐️スモールM&Aにおける買手とは
<第5章>
⭐️事業価値の測り方

本書目次より

中小M&Aのエッセンスを易しく解説している本です🌅 


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スモールM&A市場は今後更に成長予測。

この業務に携わることは決して楽ではないが、多くの達成感と報酬を得ることができる業務。

スモールM&Aは、中小零細企業にとって価値あるのみならず、今後同じく厳しい環境変化の波に覆われる、我々士業を救う魅力的な仕事でもある。

本書 まえがき を編集 


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<廃業かM&Aか>

増加する「廃業予備軍」の中には

卓越した技術力やノウハウ

優良顧客を持つ企業も数多い

M&Aにより廃業を回避できれば

会社は残り、雇用は維持でき

経営者は資金を確保して引退も可能

中小M&Aは

経営者にも

社員にも

更に顧客や社会にも

大きな価値あり☺️

本書P24より 


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<スモールM&Aと士業の4つのポジション>

①FA(アドバイザー)
 ~M&A案件を全般管理

②紹介者
 ~潜在的な買手売手を発掘しFAへ引継ぎ

③DD(デューデリ)専門家
 ~買収側の立場で売手企業の財務等調査報告

④PMIアドバイザー
 ~買手のM&A実施後の統合プロセスを管理

本書P30より 

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【士業とスモールM&A業務】

中小M&Aアドバイザーは不足

企業の現状把握と経営者の信頼を有する

税理士、中小企業診断士、社労士等士業は優位

その他各種デューデリ、契約書作成

M&A後の統合プロセスにおいても

会計士、弁護士等各士業の支援が不可欠

中小M&Aは士業の業務の宝庫

本書P55 

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<中小M&Aの手法>

①株式譲渡
②事業譲渡
③合併
④会社分割
⑤資本・業務提携
⑥JV(ジョイントベンチャー)

<手法の選択>
★保持したい経営権(持株割合等)の度合い
★許認可、契約等の引継ぎ有無
★従業員や資産、負債等の引継ぎの有無
★期間・スケジュール
等の諸条件を勘案し選択

本書P63より


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【スモールM&A推進上の注意点】

①譲渡意思確認
 ★中途半端では直前撤回のリスク有り

②コミュニケーション手段
 ★無理強い✖ 社長が利用可能な連絡ツールで

③資料請求
 ★過剰な資料要求は✖ 期限に余裕を

④トップ面談を有効活用
 ★すべては売手・買手社長の意思次第

本書P74より


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【スモールM&A 会社売却の3つの理由】

Ⅰ内部要因
 ①後継者不在
 ②経営不振
 ③事業の選択と集中  等

Ⅱ外部的要因
 ①法改正
 ②人材確保  等

Ⅲ経営者マインドの変化
 実は「経営に飽きた」と悩む社長もいる

士業専門家として当該企業の真の売却理由を把握する


本書P92より


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【スモールM&A案件の見えない資産】

中小M&A案件で重要なのは

財務諸表に表れず、自社でも把握できていない

「見えない資産(営業権)」をどう評価するか


人財、技術、ブランド、優良仕入・販売網、等

「見えない資産」を見出すのは

中小企業診断士をはじめ士業の重要な使命


本書P111参考



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【会社買収4つの動機】

Ⅰ規模の拡大
 ①顧客を獲得
 ②人材を獲得
 ③営業エリアの拡大

Ⅱ隣地市場の開拓
 ①外注の内製化
 ②新規技術・サービスの獲得

Ⅲ新規事業進出
 ①企業の新規事業進出
 ②個人の起業

Ⅳその他
 ①許認可等の確保
 ②後継者教育
 ③人員の受け皿確保


本書P119より


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いかがでしたでしょうか。

本書は本来複雑な中小企業のM&Aについて、わかりやすくまとめた良書でした。

是非原著で確認してみて下さい。


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最後までご覧頂き、ありがとうございました。


北河内 学